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気まぐれにNL・BLetc.健全から危ないモノまで。 今のとこメインはDMCとTOA。
2025年09月05日 (Fri)
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2007年04月22日 (Sun)
ガンガンと頭に響く機械音で『ルーク』は目を覚ました。自分はここを知っている。

「…コーラル城?」
「目を覚ましたか『アッシュ』」
「ヴァン?」

見渡すと最近見たものよりいくらか綺麗な音機関の上に『ルーク』は横たわっていた。それに目の前の師であり上司であり敵であったヴァンデスデルカは記憶のものよりも若い。
「まだルークは眠っている。見に行くか?」
「なんでルークは寝てるんだ」

ヴァンの言葉に『ルーク』はいやアッシュは混乱する。ここはそもそも何時なのだろう?
「…『ルーク』何故『アッシュ』と言う名に疑問を抱かぬ?」
「………解らない」

本当は解っているが。それは彼や周りから7年間呼ばれ続けた名だからだ。

「まぁいい」

ヴァンはアッシュの背をぽんと叩いて付いてくるように促した。そういえば前にもこんな事があったなとアッシュは大分思考回路の戻ってきた頭で考えた。若いヴァン、崩れた場所の少ないコーラル城。これから弾き出される答えは実に簡単だ。

「(逆行してきたのか…)」

考え事をしながらヴァンの後ろを付いていくと、一つの部屋の前で止まった。ドアを開けるとアッシュは無性に逃げたくなるような衝動に駆られた。

「…師匠、この部屋の飾りは?」
「趣味だ」

知りたくなかったこんな趣味。アッシュはそう思った。が、よくよく考えればリグレットやアリエッタにあんな軍服を支給するような人間である。多少趣味が乙女で変態臭いのは否めないだろう。部屋は一面ピンクと赤そして白で統一され、子供1人分膨らんでいるキングサイズの天涯付きベッドには大きな大人がやっと抱えられるくらいのテディベア。ご丁寧にリボンまで着いている。

「…レプリカ…可哀相に」
「アッシュ何か言ったか?」
「別に」

アッシュとヴァンが漫才のようなやり取りをしていると、人の気配に気付いたのか、ベッドの膨らみがもぞもぞと動いた。

「……ぅー?」

目覚めたルークは起き上がって倒れたくなった。こんな部屋で寝てたら神経が侵される気がすると。

「目が覚めたようだなルーク」

ヴァンがベッドと近付いていく。アッシュも扉を閉めヴァンの後ろに続く。

「ルーク、アッシュだ」
「あー?」
「レプリカ…」
「あっしゅーっvv」

ルークはぎゅっとアッシュに抱き着いた。ルークが着ているのは生成りのロングTシャツだ。

「私は」
「…近寄んな。キモ髭」

アッシュに抱き着いていたルークが真顔でボソリと言った。ヴァンの頭の中で何かが壊れた音がした。つまりはブロークンハートな音だ。ヴァンはそのまま後ずさるとドアを凄い勢いで開けて泣きながら駆け出して行ってしまった。

「ルーク…だな?」
「アッシュだよね?」
「まーこれで役者は揃った訳だね」

扉の所から声がした。二人が振り向くとそこには飴色の光の屈折で紅にも緋にも見える髪と深海の色をした眼をもつ痩躯な男が寄り掛かって立っていた。

「「ローレライ!」」
「あー、今は《カンタビレ》ね」

にっこり笑うその男は第六師団長カンタビレであった。

Next→コーラル城2
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2007年04月20日 (Fri)
……我が愛しの半身達よ、望むことは?

ローレライがそう尋ねてきたのは音譜帯での暮らしに二人が漸く慣れて来た頃だった。

「特にはないな」
「俺もー。あ、でも約束」
「それはお前達が大爆発を起こしたから問題ないよ」

下界の人間が来ることの出来ない音譜帯は実はさほど下界との違いはない。ただ居るのがローレライやレム等といった音素集合体だけと言うだけだ。アッシュとルークはローレライの同位体つまりローレライと扱いは一緒なので音譜帯でも暮らしていけている。

「んーでも今一実感湧かないんだよなー…」
「確かに。いくら大爆発で俺とこいつが融合したとしてもそれは『アッシュ』でも『ルーク』でもない《ルーク・フォン・ファブレ》だしな」
「それでもお前達と記憶の共有はあるのだしお前達がここでのんびり過ごすことは悪いことじゃないだろう?」

一ヶ月程前大爆発の影響で不安定になっていた《ルーク》の躯が安定し提唱されている大爆発の基準の通りアッシュとルークは記憶を《ルーク》に与えた。あの場で死んだ自分達が帰るなんて事は考えていなかったからだ。それにきっと辛くて戻れないだろう。彼等を悲しませたのは紛れも無い事実だ。

「まだ、心残りがあるんだね」
「ない…とは言い切れないな」
「俺も、アクゼリュスの事とかイオンの事とか…あーもぉ!言い出したらきりがねーっ!」

仲間達の事はきっと《ルーク》が上手くやるだろう。何せ彼の中にはアッシュとルークが居る。《ルーク》自身には大爆発の間の記憶は無いので純粋にローレライが力を貸して仲間の元に帰れたのだと言うことにしてある。あの躯は第七音素だけで出来ているわけでは無いので、レプリカのように乖離することは無い。心配な事等なかった。

「なら、行っておいで」
「は?」
「ローレライ?」

ローレライはにっこり笑うと二人の頭に手を乗せた。まばゆい閃光が二人の目を焼く。

「救って見せて、俺も協力するから」

最後に聞こえたのはそんな言葉だった。

Next→コーラル城
2007年04月20日 (Fri)
◆ルーク・フォン・ファブレ◆

・逆行ルーク。未来を変えるためこっそり屋敷から抜け出してダアトへ行ったりしてる。六神将アッシュの補佐官グレースとして日々暗躍。その事を知っているのは極少数。勿論ヴァンは知らない
・屋敷では今まで通り我が儘坊ちゃんを演じているつもりだが、黒さ二割増し。ちゃんと勉強する気にはなっているので頭はいい。(地理とか国政とか特に/元から覚えは早いし今なら褒めてくれる人がいるので)
・六神将の時はシンク、アリエッタと仲良し。と言うか懐かれてる。しかもママみたいだとか言われている。
・ディストは手玉にとる(ジェイドの名前をだして)ガイも手玉にとって遊ぶ。たまに黒スレルークが後臨する。
・常時髪をミディアムグレーに染めている。(染粉なので水に濡れると取れる…)赤毛はヅラ。本人いわく、グレーはアッシュの色(灰色)だから。
・二つ名は≪失墜のグレース≫。譜術も使える第七音術士。(ルークの時は隠してる)ユリアの譜歌を歌える。
・グレースの時の口調はイオンに近い。シンクと似た仮面を付けている。
・六神将軍服は外套はアッシュの服に近いがヴァンの趣味でアリエッタっぽいスカートにスパッツ。あとニーハイブーツ。
・グレースはある意味魔法少女系(ルークから変身するので)
・アッシュとは恋人通り越して夫婦(新婚)

◆六神将・鮮血のアッシュ◆

・逆行アッシュ。ヴァンの目を盗んでしょっちゅうルークに逢いに行ったりしている。
・たまに黒アッシュが後臨する。(ガイに育てられた奴はみんな黒い)
・シンク、アリエッタの面倒をよく見ている。そのためルーク同様懐かれている。
・甘味を作るのが趣味(ルークが喜ぶので)料理は上手い。
・たまにグレースと同じ仮面を着けていることがある。
・ルークを溺愛、猫可愛がりしてる。ルークの旦那(?)

◆ガイ・セシル◆

・割と常にルークに遊ばれている。
・アッシュにも遊ばれている。(地核振動停止後)
・ルーク専属の使用人に任命されているようだが、本人は疲労感で誰か代わってくれないかなとか思いつつも親バカは発揮。
・マルクト人だとルークにばれているのかいないのかで内心気が気じゃない。復讐しても意味ないし無駄な)気がしてきている(ようはルークにほだされた)
・ルークが飼い猫の名を呼ぶたび顔をそらす。
・一応六神将になる予定だったが、ヴァンの趣味がアレなのを知っているのでやめた。

◆ジェイド・カーティス◆

・黒ルークの被害を1番受ける。
・アッシュとグレースに二人掛かりで精神的ダメージコンボを喰らわせられること多々。ある意味トラウマと化している。
・胃薬が常備薬になりかけていて、グレースに会うとたいてい倒れる。
・鬼畜眼鏡の面影はあまりなかったりする。

◆ティア・グランツ◆

・魔物を倒してるときが1番輝いていたりする。
・可愛い物好きなのは健在で無自覚腐女子。ヴァンよりもリグレットを慕っている。
・幽霊とか嫌いなのに見えるし寄せやすい。ナタリアに羨ましがられるが本人はあげられるならあげたいと思っている。

◆アニス・タトリン◆

・導師守護役のノウハウをグレースに教わっていた。ついでに料理もだったりする。アクゼリュスまではグレースの事を様付けで呼んでいる。
・グレースの神出鬼没さに閉口している。主にモースに報告する時とか。(因みにアニスからモース宛ての手紙はグレースが回収して改変してからモースに送られている事をアニスは知らない)
・腐女子発生元。アッシュとグレースが怪しいと思っている。

◆ナタリア・ルツ・キムラスカ・ランバルディア◆

・ルークの婚約者ということに執着はなく寧ろ姉のような感じ。
・元々思考が腐女子な傾向にあり、アニスのせいで片足所か両足突っ込んでしまっている勢い。
・ルークのお陰で料理はそれなりに上達しており大きな失敗をしないかぎりポイズンクッキングにはならない。

◆ヴァン・グランツ◆

・乙女趣味の変態。趣味は六神将の軍服やらティア、ガイの服作り。
・反抗期のアッシュに頭を悩ませている。グレースの素顔を見たことはない。が、きっと可愛いのだろうなとか考えた結果がアリエッタとお揃い、(+スパッツ)色違いの六神将の衣装支給。アッシュにしこたま殴られたが気にしてない。
・お仕置きは自身の作ったゴスロリメイド服を着せて一ヶ月任務遂行すること。

◆六神将・魔弾のリグレット◆

・たまにヴァンの趣味がわからなくなる。(例:グレースの服)
・ティアの事が好きすぎる。どうやら弟と重ねている節がある。
・ティアと同じく可愛いもの好きで幽霊やお化けが苦手。
・料理はルーク逆行前のナタリアの料理に毛が生えたような物。

◆六神将・烈風のシンク◆

・グレースに凄い懐いている。なによりグレースが大事。時にはヴァンでも敵に回す。グレースの事となると話が止まらない。
・アッシュにもそれなりに懐いている。実はヴァンは嫌いだったり。

◆六神将・妖獣のアリエッタ◆

・グレースに懐いている。第二の母らしい。アッシュは父。
・ライガママもグレースの頼み事は断れない…

◆六神将・黒獅子ラルゴ◆

・グレースから聞かされるナタリアの事にとりあえず元気なんだとホッとしている人。以前グレースからナタリアの肖像画をもらっている。絵は部屋の壁にかかっている。
・何だか六神将のなかで祖父的存在。

◆六神将・死神ディスト◆

・グレースとアッシュにいろいろと弱みを握られているため(ジェイドの事やらネビリムの事やら)逆らえない。
・グレースがルークだとは薄々気付いているが、何されるかわかったもんじゃないので言わない。

◆ピオニー・ウパラ・マルクト◆
・史上最強の攻。黒が後臨してる時の赤毛’sと絶対一緒にしててはいけない人。
・ルークとはブウサギ文通友達だったりする。

◆カンタビレ・アレグレット◆

・信託の盾騎士団第六師団師団長。グレースの師。ということになっているが実は…

◆ローレライ◆

・第七音素の意識集合体。親バカ。ルークとアッシュの事が可愛くて可愛くて仕方がない。
・一応、時と音を司っている音素集合体の長。でも若造。レムとシャドウには頭が上がらない。
・ルークにいろいろ変な事を教え込む癖がある。
・基本髪は飴色で光の屈折で紅にも緋にも見える。ショートカット。目は深海の色。超痩せ型。きてる服はなんかじゃらじゃら装飾多い上にどうやって着るのかわからないようなの。

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タイトルは英語になっただけ。
カンタビレとローレライは完璧捏造。
登場人物が多くなって来たら設定その②が出る予定。
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