気まぐれにNL・BLetc.健全から危ないモノまで。
今のとこメインはDMCとTOA。
また退屈な一日が始まった。と日記に書き記しながらルークは苦笑した。庭はペールのお陰で凄く美しいし、朝日が部屋にさしてきてキラキラして綺麗だ。ただ、少しだけ腰が痛い。自業自得だが。ルークが起きるにはまだ早い時間だ。でもルークの目は既に冴えている。
「ルーク?」
「アッシュ、おはよ」
多分一人で寝るには広くてでも二人で寝るには少し狭いベッドの上。ルークは隣で寝ていた恋人の額にキスを落とす。
「今…何時だ…?」
「多分5時くらいかな?も少しゆっくりしてても平気だよ?」
「ガイが来るだろうが」
アッシュはするりとシーツを抜け出す。身に纏っているのはボクサーパンツだけだ。しかもルークのものである。アッシュはあの軍服のせいか普段は黒のビキニっぽい下着だった。本人は嫌だと言っているが。
「大丈夫だ、上手くやる」
「俺も頑張るよ」
そういって笑うルークにアッシュは啄むだけのキスをすると、床の模様とごまかしてある魔法陣の上に立った。
「それじゃ」
「あぁ」
次の瞬間、魔法陣の上にいたアッシュの姿は見当たらなかった。ローレライに聞いたユリアロードの陣はルークの部屋とグレースの部屋を繋いでいる。魔法陣が反応するのはアッシュとルークとカンタビレのみ。他の人間がそこに立っても何も起こらないので、本当に床の模様扱いだ。
「なんで退屈なんて思ったんだろ…?」
ごろりとベッドの上を転がる。そうやることが無いから退屈だったんだろうなとルークは自己完結して起き上がった。手首の細い鎖がなる。左手の薬指には銀の飾り気の無いリング。
「行ってくるね」
リングに口付けて呟く。あと二、三時間すればメイドが起こしに来るだろう。それまでにシャワーを浴びて、情事の跡を消さなきゃならない。シーツはさほど乱れてはいないが聡いものなら気付くだろう。先に部屋の換気だとルークは窓を開けて篭った匂いを外に逃がす。その後シャワーを浴び、着替えたルークは少し悩んだ。
「何もってこ?」
今日だと知ってるからアッシュは気を使ってか見えるところに痕は残していなかった。それに気付いたルークは少し恥ずかしくて。でもうれしいと感じた。
「これならいいかな?」
ルークが服に忍ばせたのは純銀のペーパーナイフ。ペーパーナイフらしい使い方はしたことがないし、これはいつも使っているペーパーナイフより重い。
「大切なものでもないしな」
父に頼んで取り寄せて貰った物だが、さほど値の張る物でもない。ルークにとっては。しかもいわくつき。その店の人間も早く売り払いたかったらしく、言い値で買えたりした。
『ルーク、用意は良い?』
頭の中でローレライの、カンタビレの声がする。
「平気、いつでもこいって感じ」
「ルーク様、おはようございます」
外からメイドの声がする。さぁ、ショータイムの始まりだ。ルークはやる気の無い返事をして、ヴァンのいるであろう応接間に向かった。
NEXT→バチカル・ファブレ邸庭~エンゲーブ
「ルーク?」
「アッシュ、おはよ」
多分一人で寝るには広くてでも二人で寝るには少し狭いベッドの上。ルークは隣で寝ていた恋人の額にキスを落とす。
「今…何時だ…?」
「多分5時くらいかな?も少しゆっくりしてても平気だよ?」
「ガイが来るだろうが」
アッシュはするりとシーツを抜け出す。身に纏っているのはボクサーパンツだけだ。しかもルークのものである。アッシュはあの軍服のせいか普段は黒のビキニっぽい下着だった。本人は嫌だと言っているが。
「大丈夫だ、上手くやる」
「俺も頑張るよ」
そういって笑うルークにアッシュは啄むだけのキスをすると、床の模様とごまかしてある魔法陣の上に立った。
「それじゃ」
「あぁ」
次の瞬間、魔法陣の上にいたアッシュの姿は見当たらなかった。ローレライに聞いたユリアロードの陣はルークの部屋とグレースの部屋を繋いでいる。魔法陣が反応するのはアッシュとルークとカンタビレのみ。他の人間がそこに立っても何も起こらないので、本当に床の模様扱いだ。
「なんで退屈なんて思ったんだろ…?」
ごろりとベッドの上を転がる。そうやることが無いから退屈だったんだろうなとルークは自己完結して起き上がった。手首の細い鎖がなる。左手の薬指には銀の飾り気の無いリング。
「行ってくるね」
リングに口付けて呟く。あと二、三時間すればメイドが起こしに来るだろう。それまでにシャワーを浴びて、情事の跡を消さなきゃならない。シーツはさほど乱れてはいないが聡いものなら気付くだろう。先に部屋の換気だとルークは窓を開けて篭った匂いを外に逃がす。その後シャワーを浴び、着替えたルークは少し悩んだ。
「何もってこ?」
今日だと知ってるからアッシュは気を使ってか見えるところに痕は残していなかった。それに気付いたルークは少し恥ずかしくて。でもうれしいと感じた。
「これならいいかな?」
ルークが服に忍ばせたのは純銀のペーパーナイフ。ペーパーナイフらしい使い方はしたことがないし、これはいつも使っているペーパーナイフより重い。
「大切なものでもないしな」
父に頼んで取り寄せて貰った物だが、さほど値の張る物でもない。ルークにとっては。しかもいわくつき。その店の人間も早く売り払いたかったらしく、言い値で買えたりした。
『ルーク、用意は良い?』
頭の中でローレライの、カンタビレの声がする。
「平気、いつでもこいって感じ」
「ルーク様、おはようございます」
外からメイドの声がする。さぁ、ショータイムの始まりだ。ルークはやる気の無い返事をして、ヴァンのいるであろう応接間に向かった。
NEXT→バチカル・ファブレ邸庭~エンゲーブ
PR
この記事にコメントする