気まぐれにNL・BLetc.健全から危ないモノまで。
今のとこメインはDMCとTOA。
バチカルの屋敷に着くまでルークは馬車の中で眠っていた。このガタゴトという揺れは実に眠気を誘うのだ。ルークの枕になっているのはコーラル城にあった巨大テディベアだ。
「ルーク様、着きましたよ」
「ぅー…?」
ルークは唸ると声をかけてきた少年を見上げた。
「…ガイ……」
「はい?なんですか?」
「後で…部屋、来て………ぐぅ」
軽く寝言と区別が付かない感じだ。ガイはルークはどうしてしまったのだろうと頭を抱えて悩んだが、結論は出なかったのでルークを抱き抱えて部屋に連れて行くことにした。
…………………………………………………………………………………………………………
『アッシュ、アッシュ聞こえる?』
『あぁ、何だ?』
『バチカル着いたよ』
『そうか、こちらも今ダアトに着いた所だ』
『ローレライは居る?』
『いや?モースに僻地の視察命じられてどっか行った』
ルークはクマに向かって何か話し掛けている。ガイは今度こそルークを医者に見せるべきだと思った。明らかにどうかしてしまっている。
「あ、ガイ。何時から居たんだ?」
ルークはベッドから降りてガイに近寄るが、その歩き方は少しよたよたしていて危なっかしい。
「少し前からですが」
「……敬語。次使ったら父上に言うぜ?」
「なにをだ?」
「ガイラ…むぐっ」
「何処でそれを!?」
「俺はライガを逆さまに呼んだだけだぜ?」
ルークはにたりと笑った。とことん黒い笑みにガイは、あぁ、俺は育て方を間違っただろうかと、育ててもいないのにそう思ってしまった。
「でもな、ガイ復讐なんてなにも生まないよ。苦しいだけだ」
「ルーク?」
「多分、俺はこれから軟禁される。『マルクト』に誘拐されちまったからな。そろそろ伯父上から命が下されるはずだし」
「ルーク…」
ガイはルークを疑わしげな目で見ている。そんなガイにルークは笑って見せた。
「ルークはガイのこと大好きだからな」
「ルーク…今のは文法としてへんだぞ?」
「いいんだって、これで。それよりガイ、俺所々記憶抜けてんだ、だから勉強し直したいんだけど基礎から教えてくんない?」
どうやら勤勉な所は変わってないらしいが、やっぱりどこかおかしかった。そんな違和感をひしひしと感じつつガイはルークに勉強の基礎を教える事になった。
ガイがルークのあまりの黒さにねを上げるのはそれから数時間後のことである。
Next→ダアト・信託の盾総本部
「や、ルーク元気に勉強してるね」
「カンタビレ!」
「え?カンタビレって信託の盾のカンタビレか!?」
ガイは夕方近くになってルークの部屋の窓から入って来た男にうろたえた。その前に警備の人間は何をしているのか…。
「そうだよ、はじめましてガイ様。まぁそれはさておきルーク、御所望の品だ」
そういってカンタビレがルークに手渡したのは赤毛の猫(!?)となんかうねうねした生き物の入った袋だ。
「ルーク!?なんだその変なナマモノは!?」
「……俺もわかんない」
ルークも心なし青ざめている。まぁ、確かにこんな何の生き物かさえわからない生き物を手渡されれば誰だってうろたえるだろう。
『じゃあ、ガイ様ちょーっと席外してくんない?』
「あ、『はい』」
カンタビレに言われたガイはルークの部屋から出ていく。ルークはカンタビレをじっとみた。
「ガイに何したんだよ」
「トイレに行ってもらいました。さて、ルーク本題だよ」
カンタビレもといローレライはルークの腕から猫を抱き上げると猫の額を引っ掻いた。毛皮に見えていたカツラがとれ、本来の色であろうミルクティー色が姿を表した。
「はい、カツラ。そっちは染め粉だよ」
うごうごと蠢く謎の生き物を引きはがすと中から白い粉の入った瓶が出てきた。
「ルークが何色に染める気か聞かなかったから万能なの音譜帯に取りに行ってきたんだ」
「ありがとう、ロ……カンタビレ」
カンタビレと呼ばないと駄目ー返事しないもーんとか言われ(ごねられた)たので、ルークは言い直した。ローレライは満足そうだ。
「じゃあ、また今度ね。俺に回線繋いでくれれば迎えに来るから」
カンタビレが窓から出ていくのとガイが部屋に戻ってくるのはほぼ同時だった。
「…ルーク、その毛玉…」
ガイはベッドにこんもりと山になっている赤い毛玉を指指して問い掛けた。
「あ、うん撫でてたらごっそり抜けてさぁ、とりあえず一まとめにしといた。可哀相だから後で籠の下にひくよ」
ルークは猫を撫でながらそういった。
・余談ですが猫の名前はヴァンへの嫌がらせも込めて「メシュティアリカ」
「ルーク様、着きましたよ」
「ぅー…?」
ルークは唸ると声をかけてきた少年を見上げた。
「…ガイ……」
「はい?なんですか?」
「後で…部屋、来て………ぐぅ」
軽く寝言と区別が付かない感じだ。ガイはルークはどうしてしまったのだろうと頭を抱えて悩んだが、結論は出なかったのでルークを抱き抱えて部屋に連れて行くことにした。
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『アッシュ、アッシュ聞こえる?』
『あぁ、何だ?』
『バチカル着いたよ』
『そうか、こちらも今ダアトに着いた所だ』
『ローレライは居る?』
『いや?モースに僻地の視察命じられてどっか行った』
ルークはクマに向かって何か話し掛けている。ガイは今度こそルークを医者に見せるべきだと思った。明らかにどうかしてしまっている。
「あ、ガイ。何時から居たんだ?」
ルークはベッドから降りてガイに近寄るが、その歩き方は少しよたよたしていて危なっかしい。
「少し前からですが」
「……敬語。次使ったら父上に言うぜ?」
「なにをだ?」
「ガイラ…むぐっ」
「何処でそれを!?」
「俺はライガを逆さまに呼んだだけだぜ?」
ルークはにたりと笑った。とことん黒い笑みにガイは、あぁ、俺は育て方を間違っただろうかと、育ててもいないのにそう思ってしまった。
「でもな、ガイ復讐なんてなにも生まないよ。苦しいだけだ」
「ルーク?」
「多分、俺はこれから軟禁される。『マルクト』に誘拐されちまったからな。そろそろ伯父上から命が下されるはずだし」
「ルーク…」
ガイはルークを疑わしげな目で見ている。そんなガイにルークは笑って見せた。
「ルークはガイのこと大好きだからな」
「ルーク…今のは文法としてへんだぞ?」
「いいんだって、これで。それよりガイ、俺所々記憶抜けてんだ、だから勉強し直したいんだけど基礎から教えてくんない?」
どうやら勤勉な所は変わってないらしいが、やっぱりどこかおかしかった。そんな違和感をひしひしと感じつつガイはルークに勉強の基礎を教える事になった。
ガイがルークのあまりの黒さにねを上げるのはそれから数時間後のことである。
Next→ダアト・信託の盾総本部
「や、ルーク元気に勉強してるね」
「カンタビレ!」
「え?カンタビレって信託の盾のカンタビレか!?」
ガイは夕方近くになってルークの部屋の窓から入って来た男にうろたえた。その前に警備の人間は何をしているのか…。
「そうだよ、はじめましてガイ様。まぁそれはさておきルーク、御所望の品だ」
そういってカンタビレがルークに手渡したのは赤毛の猫(!?)となんかうねうねした生き物の入った袋だ。
「ルーク!?なんだその変なナマモノは!?」
「……俺もわかんない」
ルークも心なし青ざめている。まぁ、確かにこんな何の生き物かさえわからない生き物を手渡されれば誰だってうろたえるだろう。
『じゃあ、ガイ様ちょーっと席外してくんない?』
「あ、『はい』」
カンタビレに言われたガイはルークの部屋から出ていく。ルークはカンタビレをじっとみた。
「ガイに何したんだよ」
「トイレに行ってもらいました。さて、ルーク本題だよ」
カンタビレもといローレライはルークの腕から猫を抱き上げると猫の額を引っ掻いた。毛皮に見えていたカツラがとれ、本来の色であろうミルクティー色が姿を表した。
「はい、カツラ。そっちは染め粉だよ」
うごうごと蠢く謎の生き物を引きはがすと中から白い粉の入った瓶が出てきた。
「ルークが何色に染める気か聞かなかったから万能なの音譜帯に取りに行ってきたんだ」
「ありがとう、ロ……カンタビレ」
カンタビレと呼ばないと駄目ー返事しないもーんとか言われ(ごねられた)たので、ルークは言い直した。ローレライは満足そうだ。
「じゃあ、また今度ね。俺に回線繋いでくれれば迎えに来るから」
カンタビレが窓から出ていくのとガイが部屋に戻ってくるのはほぼ同時だった。
「…ルーク、その毛玉…」
ガイはベッドにこんもりと山になっている赤い毛玉を指指して問い掛けた。
「あ、うん撫でてたらごっそり抜けてさぁ、とりあえず一まとめにしといた。可哀相だから後で籠の下にひくよ」
ルークは猫を撫でながらそういった。
・余談ですが猫の名前はヴァンへの嫌がらせも込めて「メシュティアリカ」
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