気まぐれにNL・BLetc.健全から危ないモノまで。
今のとこメインはDMCとTOA。
アッシュは信託の盾に所属すると同時にローレライ教団にも所属している。必然的にアッシュの補佐官をしているグレース(ルーク)もそうだ。彼等には特務師団の仕事以外にもう一つ仕事があった。それは《導師守護役》である。年が近いという理由から選ばれたそれは、どうやらカンタビレが手を回したようだった。
「導師、何時もこんなことしてんのか?」
「えぇ、アリエッタを虐める輩は例え蟲一匹でも容赦しません」
アリエッタは絶対に蟲は平気だし、寧ろ食べ物の一種だと思っていそうだが、その辺りは本人に聞かなければ解らないだろう。
「アリエッタ可愛いですからね、ちょっかい出したがる人間が多くて大変ですね、イオン様」
今彼等がいるのはローレライ教団の建物裏である。目の前には軽く半屍の山が築かれていた。やったのは殆どイオンだ。アッシュとグレースはたまたま居合わせたのだ。このある意味恐ろしい光景に。
「証拠隠滅にハートレスサークルかけときましょうか?」
「お願いします、グレース」
「アッシュ、サンダーブレイドお願いします」
どうやらFOF変化で一気に片付ける気らしい。まぁ、確かにそのほうが、効率は良い。その後凄い音がして信託の盾兵が見に行くとえぐれた地面と、服だけぼろぼろな信託の盾兵が山積みにされているだけだった。
「導師、一体何処が悪いんだ?」
「わかりません。ただ、モースの用意する食事をたべるとどうしても吐き気が」
全然ぴんぴんしているイオンにアッシュが聞くとそんな答えが返って来た。
「明らかに毒盛られてますよ、それ。よかったら私が作りますよ?」
「本当ですか?」
「お前飯作れたか?」
「バチカルで修行してきましたから」
「楽しみにしていますね」
試しに昼食をグレースが作る事になり、それならアリエッタも連れてエンゲーブの北にあるアリエッタの母が居る森でピクニックでもしようということになった。
「僕、アリエッタのお母様に会うのはじめてですよ」
「私達もですよ、居る場所を知っているだけなんです」
グレースが自室のキッチンの中でオニオンスープを作っている。鍋でジャガ芋を蒸してマッシュポテトを作ったり、フルーツサンドやチキンサンドも用意されていた。
「良い匂いですね、これは?」
「人参のグラッセですよ。私、人参苦手だったんですけどこれのおかげで克服できたので、アッシュの人参の嫌いも直してしまおうかと」
今ここにアッシュが居ないのをいいことにグレースはそんなことを言っている。アッシュはアリエッタを迎えに行ったのだ。アリエッタは部屋で音素学の勉強をしている時間だった。
「イオン様、スープ味見してもらえますか?」
「いいですよ…………美味しい…、グレースは何時でもアッシュのお嫁さんになれますね」
「男同士じゃ結婚出来ませんよ」
グレースは苦笑しながらバスケットにそれを詰めた。スープは保温性の高い容器に移し、蓋をしっかりと締める。全部詰め終わった頃、アッシュがアリエッタを連れて戻って来た。
「イオン様……アリエッタも一緒にお出かけ…いいの……?」
「いいですよアリエッタ、今日はエンゲーブの近くの森までピクニックなんです。案内してくれますか」
「はい!…です」
ダアトからエンゲーブ近くの森までは結構距離があるが、アリエッタの魔物に運んでもらえば早く着く。念のため、外泊の許可をヴァンに(嫌々ながら)貰いに行き、スコア嫌いなヴァンにイオンの食事にモースが毒を盛っていた事を教えると四人は早々にダアトをあとにした。
Next→北の森
〈料理制作中〉
「イオン様はレプリカ計画に賛成なんですね」
「えぇ、グレースは違うんですか?」
「……私も実はレプリカなんです。でもヴァンの計画には賛成しきれない。被験者を殺してまで、私は存在していたくはないのです」
「グレースの被験者は生きているんですね」
「はい、それが私にとっての救いです。でも私は彼から日だまりを奪ってしまうことになりました」
グレースは天を見上げ、溜息を吐いた。表情は仮面に隠れて解らない。
「グレースの被験者は今どこに?」
「さぁ?でも案外近くに居るかも知れませんよ」
そう笑うグレースの笑顔が追及を許さなかったから、イオンは尋ねるのをやめ、いつか彼から教えてもらう事が出来るまで待つことにした。それはそう遠くない未来。
「導師、何時もこんなことしてんのか?」
「えぇ、アリエッタを虐める輩は例え蟲一匹でも容赦しません」
アリエッタは絶対に蟲は平気だし、寧ろ食べ物の一種だと思っていそうだが、その辺りは本人に聞かなければ解らないだろう。
「アリエッタ可愛いですからね、ちょっかい出したがる人間が多くて大変ですね、イオン様」
今彼等がいるのはローレライ教団の建物裏である。目の前には軽く半屍の山が築かれていた。やったのは殆どイオンだ。アッシュとグレースはたまたま居合わせたのだ。このある意味恐ろしい光景に。
「証拠隠滅にハートレスサークルかけときましょうか?」
「お願いします、グレース」
「アッシュ、サンダーブレイドお願いします」
どうやらFOF変化で一気に片付ける気らしい。まぁ、確かにそのほうが、効率は良い。その後凄い音がして信託の盾兵が見に行くとえぐれた地面と、服だけぼろぼろな信託の盾兵が山積みにされているだけだった。
「導師、一体何処が悪いんだ?」
「わかりません。ただ、モースの用意する食事をたべるとどうしても吐き気が」
全然ぴんぴんしているイオンにアッシュが聞くとそんな答えが返って来た。
「明らかに毒盛られてますよ、それ。よかったら私が作りますよ?」
「本当ですか?」
「お前飯作れたか?」
「バチカルで修行してきましたから」
「楽しみにしていますね」
試しに昼食をグレースが作る事になり、それならアリエッタも連れてエンゲーブの北にあるアリエッタの母が居る森でピクニックでもしようということになった。
「僕、アリエッタのお母様に会うのはじめてですよ」
「私達もですよ、居る場所を知っているだけなんです」
グレースが自室のキッチンの中でオニオンスープを作っている。鍋でジャガ芋を蒸してマッシュポテトを作ったり、フルーツサンドやチキンサンドも用意されていた。
「良い匂いですね、これは?」
「人参のグラッセですよ。私、人参苦手だったんですけどこれのおかげで克服できたので、アッシュの人参の嫌いも直してしまおうかと」
今ここにアッシュが居ないのをいいことにグレースはそんなことを言っている。アッシュはアリエッタを迎えに行ったのだ。アリエッタは部屋で音素学の勉強をしている時間だった。
「イオン様、スープ味見してもらえますか?」
「いいですよ…………美味しい…、グレースは何時でもアッシュのお嫁さんになれますね」
「男同士じゃ結婚出来ませんよ」
グレースは苦笑しながらバスケットにそれを詰めた。スープは保温性の高い容器に移し、蓋をしっかりと締める。全部詰め終わった頃、アッシュがアリエッタを連れて戻って来た。
「イオン様……アリエッタも一緒にお出かけ…いいの……?」
「いいですよアリエッタ、今日はエンゲーブの近くの森までピクニックなんです。案内してくれますか」
「はい!…です」
ダアトからエンゲーブ近くの森までは結構距離があるが、アリエッタの魔物に運んでもらえば早く着く。念のため、外泊の許可をヴァンに(嫌々ながら)貰いに行き、スコア嫌いなヴァンにイオンの食事にモースが毒を盛っていた事を教えると四人は早々にダアトをあとにした。
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〈料理制作中〉
「イオン様はレプリカ計画に賛成なんですね」
「えぇ、グレースは違うんですか?」
「……私も実はレプリカなんです。でもヴァンの計画には賛成しきれない。被験者を殺してまで、私は存在していたくはないのです」
「グレースの被験者は生きているんですね」
「はい、それが私にとっての救いです。でも私は彼から日だまりを奪ってしまうことになりました」
グレースは天を見上げ、溜息を吐いた。表情は仮面に隠れて解らない。
「グレースの被験者は今どこに?」
「さぁ?でも案外近くに居るかも知れませんよ」
そう笑うグレースの笑顔が追及を許さなかったから、イオンは尋ねるのをやめ、いつか彼から教えてもらう事が出来るまで待つことにした。それはそう遠くない未来。
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